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2023.09.28
住まいづくりコラム
縁側で、月を眺めて過ごす夜
明日は、『十五夜』です。
十五夜と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、縁側に月見だんごが置かれ、ススキが風に揺れる風景ではないでしょうか。
そのため、十五夜を「ただ月を見る日」だと思っている方もいるかもしれませんが、実は十五夜は「秋の収穫に感謝する」という意味が込められた風習であり、立派な日本の年中行事のひとつなのです。
お米の収穫に感謝し、米粉でつくっただんごを供えるのですが、なぜ白米ではダメなのかというと、「だんごの色と形を月に見立てているから」なのだとか。
日本神話に登場する、三貴神のひとり。月の神の月読命(ツクヨミノミコト)は、農耕の神でもあります。
そこから、月を観賞したり、米粉で月を形作ったりして、収穫への感謝の気持ちを表現するようになったそうです。
ちなみに、ススキを飾るのも、ススキが稲穂に似ているから。
秋の始めは、年間でもっとも空気中の水蒸気が少なくなる時期であり、空気が澄んでいることから、月の輪郭がよりくっきりと、美しく見えるのだそうです。
そのため、十五夜は『中秋の名月』ともいわれています。
節分の豆まきや、近年では恵方巻を食べる習慣も、一般に浸透しつつあります。
桃の節句(ひな祭り)にはひな人形を飾って、菱餅やひなあられを。
端午の節句にはこいのぼりや兜を飾り、ちまきを食べます。
そんな日本の風習のひとつとして、明日の夜はのんびりと中秋の名月を観賞してみませんか?
月見だんごやススキは床の間に供えるか、もしくは玄関やリビングの窓辺など月の見える場所に飾ります。
夜の帳が下りる頃、月の見える庭やデッキの上で、晩酌でもしながら月見だんごをいただきましょう。
お子さまと一緒に、月うさぎを探してみるのも楽しいかもしれませんね。
いつもの我が家で、ときにはいつもと違う夜を過ごしてみるのもよいのでは?
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