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2023.08.23
住まいづくりコラム
夏でも足裏が気持ちいい、無垢フローリング
夏、素足で床の上を歩くと、なんだか足の裏がベタベタしませんか?
これは、足の裏から出る汗や皮脂が床に付着するから。
そのまま放置するとカビや雑菌の温床となってしまうため、こまめに床掃除をするかスリッパを履いて生活するようにした方がよいでしょう。
ところが、無垢床の場合、合板のフローリングとは違って素足でもベタついて感じることがありません。むしろ、「サラッとして気持ちいい」と感じられます。
無垢に調湿作用があることは以前にもお伝えしましたが(『多湿な福井の夏を、快適湿度で暮らすために』参照)、これが無垢の床がベタつかない理由のひとつ。
無垢の表面にある無数の孔が足裏の水分を吸収し、床表面をサラッと快適に保ってくれるのです。
そして、もうひとつ。無垢の木には、植物が外敵から身を守るためにつくり出す『フィトンチッド』という物質が含まれています。
この『フィトンチッド』には殺菌・防虫・消臭などの効果があり、よく知られたところでは、青森ヒバに含まれるヒノキチオール。口腔ケア商品や食品の防腐剤などに使用されています。
この『フィトンチッド』の効果もあって、無垢の床は雑菌が繁殖しにくく、夏でも足の裏がサラッと心地よいのです。
木の香りにはリラックス効果があるといわれていますが、これも実は『フィトンチッド』の作用によるもの。
『フィトンチッド』には緊張を和らげ、ストレスを抑制して、免疫力を高める効果があります。だから、無垢が使われた部屋で眠ると、疲れが早く取れるのだといわれています。
自然の力には、本当に驚かされるばかりですね。
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