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2023.07.24
住まいづくりコラム
多湿な福井の夏を、快適湿度で暮らすために
こんにちは、永森建設です。
ようやくジメジメする梅雨が明け、本来ならばさっぱりとした気持ちで夏を迎えたいところですが、日本海側の地域に限っては、梅雨の季節だけが多湿なわけではありません。
直近2021年のデータでは、福井県の夏の平均相対湿度は77%。全国平均は71%で、福井県の湿度の高さは全国的にみてもトップクラスです。
なぜ、福井はそんなに湿度が高いのか?
福井県は日本海側に立地することに加え、山地に囲まれてた地形でもあります。
夏の季節風が運んでくる、湿った南東の風。これが高い山にぶつかることで上昇し、冷却されて水蒸気となる。
さらに、これらの山が太平洋側からの乾燥した空気の流入を阻むことで、日本海側の地域は年間を通して多湿に悩まされることになります。
そんな気候条件において、夏の結露やカビ・ダニの発生を抑えるためには、「梅雨が明けたから」と油断せず、つねに室内の湿度を一定に保つ必要があります。
厄介なことに、夏の結露は壁の中や家具の裏など、その多くは目に見えない場所で発生します。
それでなくとも湿度が高いところへ、「夏だから仕事に行っている間に乾くよね」と濡れた洗濯物を閉め切った部屋に干しっぱなしにしていると、知らないうちにカビが繁殖し、建物の内部を蝕んでゆくことも……。
そんな地域の特性を見据え、永森建築では自然素材を推奨しています。
漆喰や珪藻土などの塗壁や無垢板の表面には無数の細かい孔があり、この孔が湿度の高いときには湿気を吸い、湿度が低くなると湿気を吐いて、室内の湿度を適度に保ってくれます。
まさに、天然の除湿乾燥機ですね。
日中、誰もいない部屋でエアコンや除湿器を回し続けるのは気が引けるもの。小まめな湿度チェックも面倒ですし、気が付けば室内が乾燥しすぎて体調をくずしてしまうこともあるかもしれません。
蒸し暑い夏を快適に過ごすため。
そして、大切な家を長持ちさせるため。
昔ながらの自然素材に頼ってみるのも、悪くないかもしれませんよ?
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