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2023.02.05
住まいづくりコラム
q値とua値とは?快適な家に住むための数値についてご紹介します!
皆さんこんにちは、永森建設です。
近年、住宅の断熱性能が重視されるようになっています。
「断熱性能が高い」の基準は、家の冷暖房効率が良かったり断熱材が豊富に使われていたり、どれも定性的な基準で把握しているケースが多いのではないでしょうか。
そこで定量的な目安になるのが、「Q値」と「UA値」です。
今回はこの2つの数値における定義についてご紹介します。
□Q値とUA値の定義とは?
Q値は熱損失係数、UA値は外皮平均熱貫流率のことを指し、最近はUA値が主に使われるようになりました。
2つの計算方法や特徴を掘り下げていきましょう。
*Q値:熱損失係数について
計算方法:Q値=(温度差が1度における建物全体の熱損失量) ÷ 床面積
特徴は以下の3つです。
1. 普段の冷暖房費の目安になる
例)冷暖房費が高い、つまり冷暖房効率が悪い場合はQ値が悪くなる。
冷暖房費が低い、つまり冷暖房効率が良い場合はQ値が良くなる。
2. 表面積が大きい場合は数値が悪くなる
例) 細長い形状・天井が高い家、屋根断熱方式の家の場合はQ値は悪くなる。
3. 換気での熱損失は考慮される
理由) 換気は普段から行うもので、どうしても熱が逃げていくため。
*UA値:外皮平均熱貫流率について
計算方法:UA値=(温度差が1度における建物全体の熱損失量) ÷ 外皮面積
特徴は以下の4つです。
1. 家全体の断熱面、つまり外皮における断熱性能の平均を指す
2. 建物の形の影響を受けづらい
3. 床面積やUA値が同じでも、冷暖房費が変動する場合がある
4. 換気による熱損失は考慮されない
□UA値が低い方が快適な理由とは?
結論から申し上げますと、UA値が低い住宅は断熱性能・省エネ性能が良いので、非常に快適に暮らせるのです。
その理由について、以下で見ていきましょう。
1. 「一年を通して快適な温度を保てる」
冷暖房で冷やしたり暖めたりした空気が外に逃げにくいため、稼働は最低限で済みます。
そのため比較的夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるので快適性が上がります。
2. ヒートショックを防げる
特に冬場は、部屋ごとの温度差が激しくなります。
例えば、お風呂場と脱衣所では温度差がかなり違うため、お風呂上がりに血圧の急激な変化によるヒートショックで倒れてしまう可能性があります。
UA値が低いと、温度差が最小限に収まるのでヒートショックの危険性も減るでしょう。
3. 光熱費を削減できる
UA値の低い住宅は冷暖房効率が非常に良いため、その分の光熱費削減に繋がります。
夏は冷房、冬は暖房の稼働を最小限に抑えられ、かつ扇風機やストーブといったプラスアルファの設備を使うことも減るでしょう。
□まとめ
UA値が低い住宅は、断熱性能・省エネ性能が高いので、普段の生活における快適性が上がります。
加えて光熱費削減に繋がるので生活面にも優しく、ヒートショックといった症状の防止もできます。
これから家づくりをお考えの方は、ぜひUA値の低い省エネ住宅を検討してみてください。
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