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2022.09.13
住まいづくりコラム
超高性能!そとん壁のメリットとデメリットをご紹介
皆さんこんにちは、永森建設です。
今回の記事では、そとん壁についてご紹介します。
実は私たちが住む福井県の気候にピッタリな性能を持ち合わせており、退色や劣化がなくメンテナンスを必要としないそとん壁は家づくりのプロでも自信を持っておすすめできる素材です。
メリットとデメリットを交えて、わかりやすく解説いたします。
□そとん壁って一体なに?
そとん壁とは、シラス台地のシラスからできている100%自然素材の外壁材です。
マグマが岩になる前に粉末になったもので、鹿児島や宮崎などの南九州で採れます。
シラスは、マグマが噴火で急激に冷やされることで火砕流となって堆積したものです。
多くの成分が飛んでしまっている火山灰とは異なり、マグマそのものの成分が閉じ込められています。
主成分は除湿剤の主原料となる珪酸で、無数の穴が開いているという複雑な構造をしていることが特徴です。
決して人工的にはつくれない複雑な構造や成分ではありますが、無機質なので農地にはあまり向いておらず、地元では厄介扱いされていました。
そこでそとん壁としての活用の道が開かれ、シラスの良さを最大限に活かした壁材として高い性能を発揮するようになったのです。
□そとん壁は福井県の気候にピッタリ!メリットとデメリットをチェック!
そとん壁の大体の特徴について理解できたところで、実用的な部分を見ていきましょう。
メリットとデメリットに分けて、そとん壁の性能についてご紹介します。
*メリット
・シラスの二重構造により完全防水
・厳しい自然環境でも全然劣化しない
・断熱効果や保湿効果が期待できる
・独特の風合いと質感を楽しめる
私たちが住む福井県は、冬場は気温が下がり、雪や雨の日が多いという特徴があります。
季節風などの風の影響も強く、かなり自然環境が厳しいです。
具体的には、東京都心と比べて平均気温は2.2度低く、降雨量は233ミリ多く、日照時間は120時間も少ないというデータがあり、その厳しさがよく分かると思います。
そとん壁は、そんな福井県の厳しい気候にも十分に耐えられるほどの高い耐久性を持ち合わせています。
さらには、シラス壁特有の「無数の穴」や「くの字流動現象(染み込んだ雨水が内部まで染み込まずに表面へと戻って流れ出る現象)」によって、雨がよく降る福井県にとっても最適な外壁材です。
知れば知るほど、福井県の気候にピッタリな外壁材ですよね。
*デメリット
・初期費用がかかる
超高性能なそとん壁のデメリットは、一般的な外壁材と比較して初期費用がかかることくらいしか挙げられません。
ただ、そとん壁の性能に鑑みれば妥当ではありますし、何より高耐久性なので、メンテナンスの回数が減ってランニングコストの削減につながります。
あまり気にしなくても良いデメリットといえます。
□まとめ
今回は、あまり知られていないそとん壁のメリットとデメリットについて解説しましたが、いかがでしたか。
完全防水や高耐久性は、雨がよく降る厳しい自然環境の福井県にピッタリの性能といえます。
初期費用はかかりますが、メンテナンスコストの面から見れば非常に優秀です。
ぜひ皆さんも検討してみてください。
過去のブログで、そとん壁を使用したお住まいの施工事例をご紹介しております。
是非ご覧ください!
また、当社のモデルハウス“里音-RI-ON-は、外壁に”そとん壁“を使用しております。
写真だけでは分からないそとん壁の良さもありますので、実際に見て頂けると一番良いかと思います。
皆様のご来場お待ちしております!
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