Blog
ブログ
2017.10.22
スタッフブログ
受け継がれる技術と文化
積算課の松村です。
10月15日に奈良の東大寺へ行ってきました。
奈良時代に東大寺の荘園が
福井市の上文殊地区にあったことから、
上文殊小学校隣の献上田で収穫したお米を
東大寺へ奉納する「お米送り行事」を毎年行っており、
子供たちと初参加しました。
東大寺大仏殿は奈良時代創建ですが、
2度大火(焼き討ち)に遭っており
1度目は平安時代、平清盛の息子重衡によって、
2度目は室町時代、松永久秀と三好・筒井連合軍の
戦闘の際に焼失しました。
現在の大仏殿は、江戸時代5代将軍綱吉の
援助で再建されたものです。
20年ぶりに見る大仏様と大仏殿はとても大きく、
どのようにして建てたのか想像もつきませんでした。
しかも、創建当初の大仏殿は今の大きさの
1.5倍ほどだったそうです。
明治時代には屋根が自重で崩れてきたため、
当時最新の鉄骨トラスで、屋根裏が補強されています。
行きのバスの中で見た録画の
「ブラタモリ」で知ったのですが、
江戸時代には柱に使える巨木が無かったため、
短い柱を3~4本継いで、
その外側に扇型に加工した木材を並べて
ニカワで接着し、鉄釘と輪で固めて
「集成材」のようなつくりにしていたそうです。
現代の接着剤を用いた集成材は、
1893年にドイツ人のオットーヘッツェルが
考えだしたものといわれており、
大仏殿の柱はそれより200年前に遡ることになります。
法要後に大仏様の台座に上げていただき、
間近で拝むことができました。
日本人の技術力は昔からすごかったのだと感激し、
大昔から受け継がれているものの
素晴らしさを改めて実感しました。
当日はハードスケジュールで
ゆっくり見学する時間がなかったので
改めてじっくりと参拝したいと思います。
積算課 松村
Recommended articles