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2025.04.17
住まいづくりコラム
長く愛せる家づくり~ロングライフな住まい~

こんにちは、永森建設です。
食品の世界では、今や当たり前となった“ロングライフ”という考え方。
ロングライフというのは、「日持ちする」「長持ちする」ことを意味し、「いかに長く安全に保存できるか」というのは、食品業界において重要な課題となっています。
ロングライフな住まいとは
このように、食品ではもはや常識となっている“ロングライフ”は、実は住まいづくりにも通じる重要な概念です。
日本の住宅の平均寿命は、約30年。
しかし、本来、“家”というのは世代を超えて住み継げるものではないのでしょうか。
現代の家はなぜ寿命30年?
30年という寿命は、欧米の住宅と比べると極めて短い数字です。
日本において「建てて、壊す」が常態化したのは、戦後の住宅不足により安価で長持ちしない家が乱立したことが原因だといわれています。
もちろん、それも理由のひとつでしょうけれど、壊して建て替えるのは、必ずしも物理的な劣化だけが理由ではないようです。生活スタイルの変化やデザインの古さ、単に「飽きた」など、習慣として「建てて、壊す」が根付いてしまったともいえそうです。
海外の家はなぜ長持ちするのか
欧米では、築100年を超える住宅もめずらしくありません。その大きな理由は、基本性能の高さにあります。
十分な断熱性能、堅牢な構造、そして自らが手をかけてDIYやメンテナンスをする習慣。これらが、長寿命な住まいを支えています。
それ以外にも、無垢材や塗り壁、タイルなどの天然素材が主に使用されていることも、長持ちしやすい理由のひとつだと考えられます。
日本の古民家が100年持つ理由
日本にも100年以上住み継がれてきた民家が、今も数多く残っています。
深い軒による雨仕舞で外壁を守り、厳選された素材を使って建てた家。性能こそ高くはありませんが、通気性を重視してつくられていたことが防虫や湿気対策になったと考えられます。
ロングライフな家=長く愛せる家
海外諸国の家と、日本の古民家。そのもっとも大きな共通点は、地域の風土を反映したトラディショナルなデザインではないでしょうか。
長寿命な家は、単に物理的に長持ちするだけでは不十分。日々の暮らしが快適で、なおかつ愛着の持てるデザインであること。そして、ライフステージの変化に応じて間取りを変更できる可変性があること。
永森建設では、これらの要素が本当の意味でのロングライフを実現すると考え、一貫して日本の伝統的な建築様式と現代の性能・利便性を合わせた住まいづくりを行っています。
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