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2025.02.04
住まいづくりコラム
無垢フローリングがもたらす心地よい冬
寒さの厳しい、福井の冬。
そんな福井では、住まいの快適さを語るうえで床材の選択も大きくかかわってきます。
おすすめは、なんといっても無垢。無垢の床は、その独特の性質によって室内に心地よい空気環境をつくり出します。
無垢フローリングの特徴のひとつに、優れた蓄熱性と断熱性があります。
無垢板には肉眼では見えないほどの微細な孔(導管)が無数に存在し、この孔が空気層となって断熱効果を発揮。断熱材と二重の効果で、床下の冷気をシャットアウト。それと同時に、この孔は熱を蓄えて床面を温める役割も果たします。
とくにスギなどの針葉樹はもともとの導管が太いため、ナラやオークなどの広葉樹に比べると1つひとつの孔が大きく、断熱・蓄熱効果が高いといわれています。
よく、「無垢フローリングは温かみがある」などといいますが、この「温かみ」は見た目の印象だけでなく、実際の体感としても温かさがあるということなんですね。
そうはいっても、部屋の中が冷え切った状態では蓄熱することができませんから、無垢フローリングは合板フローリングと同様に冷たいまま。部屋の暖房をつけると、少し時間はかかるものの、無垢床はじっくりと熱を蓄え、やがて裸足でも冷たさを感じないほどの暖かさを持ち始めます。
暖房を切ったあと、無垢板の内部に蓄えられた熱は徐々に空気中へと放出され、室温の急激な低下を防ぎます。
さらに、日本海側特有の湿度の高さに対しても、無垢材の特性が活きてきます。
湿度が高くなると、無垢板にある無数の孔が余分な水分を吸収し、部屋の暖房を入れて空気が乾燥してくると、溜め込んでいた水分を水蒸気として放出する。
そんな天然の調湿機能により、無垢の床は室内の空気環境をいつでも快適に整えてくれます。だから、冬でも加湿器いらず。
家の中でも、広い面積を占める床。ときには直接肌が触れる場所でもあります。
だからこそ、床材に何を使うのか、合板なのか無垢なのか、その選択は室内環境を大きく左右します。とくに福井のような寒冷地では、床材の断熱・蓄熱効果は快適空間をつくりだす、重要な要素となります。
天然の床暖房、やさしい温かさを持つ無垢の床で、足元から快適な暮らしを始めましょう。
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