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2025.01.30
住まいづくりコラム
雪深い福井、平屋との相性は?
「平屋と雪って相性悪そう」
なんとなく、そんなイメージをお持ちではありませんか?
確かに、数年に一度の豪雪のときなどは、屋根まで雪に埋もれている平屋を目にすることもありました。そういう光景を見てしまうと、福井県のような雪深い地域には、平屋は合わないのかと思ってしまいそうですね。
だけど、なにも福井だって冬の間ずっと雪に埋もれているわけではありません。むしろ、積雪地域だからこそ平屋が真価を発揮することもあるのです。
ひと昔前は、雪が降るとご近所さんが一斉に外へ出て、競うように雪かきする姿が毎日のように見られたものです。
だけど、今は雪かきする人の姿もぽつぽつ見かけるくらい。カーポートを設置する家が多いので、雪かきしても車が出入りできる範囲だけ。
屋根雪下ろしをする人は、もっと少なくなりましたね。屋根雪下ろしが必要になるほど降らなくなったともいえますが、それでも何日か降り続くと心配になることもあるのでは?
実は、屋根雪下ろしは軒先だけでよいということを、ご存じですか?
基本的に、雪国の建物は積雪を考慮して設計されているので、よほどのことがない限り雪の重みで安全性が損なわれることはありません。しかし、軒先は柱など支えるものが何もないので、負担はできるだけ取り除いてあげなければなりません。
永森建設では、軒先の雪が自然と地面に落ちるよう設計していますが、軒先が雪で覆われているような家も福井ではよく見かけます。
そんなとき、平屋なら軒先に届く長さの雪落としを使えば、屋根に上がらず雪かきできます。屋根雪下ろしによる事故も多い中、安全性という意味でも平屋のメリットは大きいですね。
「隣家の敷地へ雪が落ちないように」という配慮は2階建てでも平屋でも欠かせませんし、屋根のかけ方が2階建てと平屋で変わることはありません。
ただし、平屋の方が、落ちるときに雪が風で舞いにくいとか、頭上に雪が落ちてきて怪我をするリスクを防ぎやすいというのもありそうです。強度を高めやすい構造でもあるので、平屋の住まいはむしろ福井のような雪国にこそ適応しやすい構造なのかもしれません。
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