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2024.10.16

住まいづくりコラム

玄関へと続く小径の設計

「ただいま」とドアを開けると、道路から玄関のなかが丸見え。そんな家、意外と多いと思いませんか?

永森建設では家の形状やデザインだけでなく、道路境界から玄関までのアプローチも含めて住まいを計画しています。

冒頭でもお伝えしたように、アプローチをどう取るかによって玄関のプライバシー性が変わってきます。
敷地に広さがあれば、道路から玄関までの距離も十分に取ることができますが、そうでない場合はちょっと工夫が必要です。
アプローチをちょっと迂回させてみる。玄関を建物の少し奥まったところや、道路に向かって正面ではなく側面に設けてみる。
そうすることで、道路からの視線を自然と遮ることができます。

しかし、アプローチの役割はそれだけではありません。
玄関までのアプローチは、我が家を訪れる人たちの目を楽しませるための空間でもあります。

風情のある石畳と、その隙間から覗く玉竜やクラピアの緑。玄関まわりの野性味ある植栽。一歩一歩玄関へと近づくごとに、目の前に新しい景色が広がってゆく。そんな小さな冒険を、アプローチに込められたら楽しいですね。

注意したいのは、プライバシーにこだわるあまり玄関が暗くなってはいけないということ。玄関を開けたときの明るさは、住まいの印象を大きく左右します。
プライバシーを守りつつ、玄関にもきちんと自然光が差し込むよう、窓の配置にも気を配ります。

玄関までのアプローチは単なる通路ではなく、公と私をつなぐ大切な場所。そこには家族の想いや、訪れる人への気づかいが詰まっています。
皆さんもアプローチにちょっとこだわってみることで、毎日の「ただいま」がもっと特別な時間になるかもしれませんよ。

2024.10.16

住まいづくりコラム

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