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2024.07.14
住まいづくりコラム
市街地の暮らしを豊かに変える建築術
福井に住む人にとっては、1軒1軒に車3~4台分の駐車スペースがあって、広い庭があるような、ゆとりのある住宅地というのはごく当たり前の光景です。
しかし、それはあくまでも郊外での話。市街地中心部では、必ずしも十分な広さの土地を確保できるとは限りません。
3方を建物に囲まれた細長い土地や、道路からセットバックする余裕のない狭小地、私道で公道とつながる旗竿地など、住宅建築の観点からは少々難しい条件の土地も少なくありません。
そのような場所に家を建てる際、最も頭を悩ませるのがプライバシーの確保と採光の問題です。
1メートルと距離の離れていない隣家や道路に向かって大きな開口部を設けるわけにもいきませんし、だからといって窓を小さくしすぎてしまうと、家のなか全体が暗く閉塞感のある空間になってしまいます。
この相反する課題を解決するには、建物の配置と窓の位置を巧みに設計することが求められます。
たとえば、リビングに吹き抜けをつくり、ハイサイドライトを設けて、空に向かって開く。これなら、外からの視線を気にすることなく明るい日差しを取り込めます。
また、中庭や坪庭、通り庭などを設けるのも効果的ですよ。
敷地が狭いからといって建ぺい率いっぱいに家を建てるのではなく、小さくてもよいので庭をつくり、塀で目隠しする。そうすることで、プライバシーを守りつつ風通しと採光を確保することができます。
狭小地ならではの制約を逆手に取って、むしろその場所にしかない魅力を引き出すというのは、設計士の腕の見せどころです。
永森建設では、長年の経験で培ったノウハウを活かし、どんな厳しい条件下であっても最善の提案をいたします。
困難な条件も、裏を返せばその土地ならではの住まい方を実現するチャンスだと考え、建築のプロと二人三脚で「ここにしかない我が家」を築いてみませんか?
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