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2024.03.09
住まいづくりコラム
繰り返す揺れにも耐える『耐震』+『制震』構造
元旦から能登地方を襲った、震度7の揺れ。令和6年能登半島地震。
今も多くの被災者の方々が避難所での不自由な生活を強いられています。
福井県内でも、あわら市では震度5強の揺れがみられました。少なからず、被害を受けた方はいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、このような大きな地震が起こるたびにスポットが当たる、住宅の耐震性。
しかし、地震にもいろいろな揺れ方がありますから、ただガチガチに建物を固めればよいというわけでもありません。
2016年4月に起きた熊本地震で、震度7が2回という「繰り返し地震」が大きな話題を呼んだのは、まだ記憶に新しいところ。
このとき、最初の揺れにはなんとか耐えたものの、内部の損傷が激しく二度目の揺れで倒壊した建物もありました。
そんな熊本地震を機に、『制震』システムを取り入れる建物も増えています。
『耐震』と『制震』の違いを、ご存じですか?
『耐震』とは筋違いという斜めの材を入れたり、接合部を金物で固定したりすることで建物を強固に固め、構造強度を上げることをいいます。
耐震強度を上げると倒壊や崩壊はしにくくなりますが、揺れに合わせて建物が大きくしなるため、躯体に無理がかかり、家財も方々へと飛び散ります。
それに対し『制震』は、柱や梁にダンパーを取り付けることで地震の揺れを吸収する工法です。
建物に負荷がかかりにくく、躯体の損傷を最小限に抑えることができるため、大きな地震のあとでも強度が完全に失われることはありません。
永森建設の家は、制震ダンパーが全棟に標準搭載されています。
『制震』で揺れを吸収し、『耐震』で揺れに耐える。
今回の能登半島地震でも、震度1や2を含めると5日までの間に800回超の地震があったといいますが、制震ダンパーがあれば繰り返す余震にも耐え、建物へのダメージを最小限に抑えることができます。
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