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2023.11.03
住まいづくりコラム
永く住める家、永く住みたい家
こんにちは、永森建設です。
“ストック型社会への転換”という考え方が広く浸透し、住宅業界でも「永く住める家」「資産価値の高い家」など、量より質を重視する考え方が一般的になりつつあります。
しかし、永森建設ではそれよりもずっと以前から「永く住み継ぐことのできる家」をコンセプトに、高品質な住まいをつくり続けてきました。
そもそも日本家屋とは、本来そういうものなのです。
築100年の古民家や町家を再生して住んだり、店舗やオフィスとして活用したりというのは、もともとの資産価値あってこその需要ではないでしょうか。
「永く住める家」にもいろいろありますが、今、政府が推進しているのは高性能住宅。
地震があっても倒壊せず、省エネ性に優れたサステナブル(持続可能)な住宅です。
しかし、永く住み続けるためには、ただ高性能なだけでなく、もうひとつ別の条件が必要だと私たちは考えています。
それは、「愛着をもてる家」であること。
「永く住める家」と「永く住みたい家」は、似ているようで違います。
せっかく何十年、何百年と住める性能を要していても、「住みたい」と思える家でなければ意味をなしません。
流行りに左右されず、時代が変わっても飽きることのないタイムレスなデザイン。
年数とともに色を変え、質感を変え、味わいを増してゆく経年美。
劣化するのではなく、風化することで美しさを増していく素材を使うことで、家は過剰なメンテナンスをしなくとも寿命を長く保ち、その美しさを維持することができます。
そして、もうひとつ大切なのが、福井という地に適した仕様であること。
東西南北に長く伸び、日本アルプスで太平洋側と日本海側を隔てられた日本列島は、地域によって気候条件が大きく異なります。
だからこそ、全国共通の『高性能』という括りではなく、福井県という地域に合った性能を備えていることが、建物の寿命を長く維持するうえでは重要なのです。
もちろん、福井の気候に合わせ、福井という地域性に合わせて家を建てることは、ただ家を長持ちさせるだけでなく居住性を高めることにもつながります。
30年、50年たっても、外から帰ってくるたびに「いい家だなぁ」と目を細めてしまう。
私たちはこれからも、この福井という地で、そんな永く愛着をもって住まえる家を建ててていきたいと思います。
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