永森芳信の本物志向

永森芳信

エーシングループ
代表取締役
永森 芳信

  • 伐り旬を間違えるとなぜいけないのか?

    さて、ここでは『カビ』『腐朽菌(ふきゅうきん)』の違いについて

    お話ししたいと思います。

    『カビが生える』というのは木材にカビ菌が繁殖すること、

    『腐る』というのは木材腐朽菌という菌が繁殖して木材の強度を

    低下させることをいいます。

     

     

    では、カビ菌と腐朽菌の違いは何か。

    腐朽菌が木材の内部に入り込み木材の強度を維持するセルロース

    植物細胞や繊維の主成分で炭水化物の一種。水や熱水に溶けない。

    また、人間は消化分解することができない。)などを栄養として

    繁殖するのに対し、カビ菌はセルロースまで分解する力がありません。

     

     

    つまり、腐朽菌の繁殖は家の強度、更には耐久性を落とす原因となり、

    カビ菌は表面や内部に入り込んでいるだけで、木材の強度を維持する

    部分には影響を及ぼさないのです。

    ただし、カビが成長して菌糸を伸ばしていくと、いずれ大量の胞子を

    飛ばし、その胞子はアレルギーを引き起こすなど体に悪影響を与える

    原因となります。

     

     

    家の耐久性に影響を与えるのが腐朽菌

    人体に対して影響を与えるのがカビ菌

     

     

    といったところでしょうか。

     

     

    どちらの菌も繁殖には「水分」・「栄養」・「空気」・「温度」が

    必要なので、繁殖する条件が揃わないようにすることが大切です。

    でも、それとは別に、木材を『カビやすい』『腐りやすい』ものに

    してしまう原因があります。それが、木材を伐採する時期です。

    再三お話ししていることですが、木を伐採するのにも適正な時期があり、

    それを「伐り旬」といいます。

    木々は春先から夏に向かってが葉をつける成長期で、水分と栄養分を

    豊富に含んでいます。そのため、この時期に伐採すると腐朽菌が

    発生しやすく、腐ってきたり、カビがつきやすくなるのです。

    伐り旬は休眠期の9月から2月の間です。

     

    

    

     

    復習!!

    腐朽菌とは…

    木材構成成分であるセルロース(多糖類の炭水化物)

    等を栄養にしており、木材を分解する酵素類を

    分泌して、木材の組織構造を破壊します。

     

     

     

     


     

    


    


    カビとは…

    腐朽菌とは異なり、木材の表面に付着するだけで、

    木材自体を分解し強度を低下させることは

    ありません。

    ただ、カビが菌糸を伸ばし成長すると、大量の胞子を

    飛ばします。

    その胞子はアレルギーを引き起こすなど

    体に悪影響を与えるものもあります。

     


    


     

    この「伐り旬」も、家の強度、耐久性を備えるのに

    とても大切なことなんです。

    自然の流れに逆らわず旬を選んで切った木は、色艶が良く、

    素直な材になります。

     

     

    ここで、昨年のブログでもご紹介した伐採時期の違う2つの木材を

    見てみましょう。

     

     

    まずは春。

    輪郭の部分の腐れが進んでいます。

    (2014春撮影:春伐採3年経過) (2015春撮影:春伐採4年経過)

     

    一方、こちらは秋です。

    若干汚れてはいるものの、ほとんどわっていません

    (2014春撮影:秋伐採3年経過) (2015春撮影:秋伐採4年経過)

     

    『伐り旬を守ること』が大切なのが、これでハッキリわかります。

    いろいろ言葉で説明するより、この写真を見ていただけば

    一目瞭然ですね。

     

     

    では、引き続き観察を続けます!

    また来年、続きをご報告しますね^

     

  

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