永森芳信の本物志向

永森芳信

エーシングループ
代表取締役
永森 芳信

  • 木材腐朽テスト1年経過

    
    

    すっかりご無沙汰してしまいました。

     

    しばらく体調が思わしくなかったもので、

    ブログから足が遠のいておりました。

    持ちのいい季節になってきましたので、

    これからはきちんと体調を整えて、ブログ活動を

    開したいと思います^^

     

     

    昨年の4月に木材の腐朽テストを始めますとお伝えしたことを

    覚えておいででしょうか。

    あれから、はや1年が経過しました。

     

     

    →過去のブログはこちら

     

     

    話をする前に、ひとつお詫びしなければなりません。

    実は、昨年『ホワイトウッド』と言ってお見せしていた写真

    …『レッドウッド』の違いでした。

    私としたことが…大変失礼いたしました。

     

     

    ホワイトウッドレッドウッドの違い、皆さんはご存知でしょうか。

    ホワイトウッドもレッドウッドも、材種の名前ではなく通称です。

     

     

    ホワイトウッドの材種の名前はドイツトウヒ、ヨーロッパスプルース

    などといって、ロシア及びヨーロッパのほぼ全域に生育しています。

    利点は柔らかくて加工が容易、低価格、狂いが少ない、

    見た目が白く美しいというところ。

    ただし、湿気が極めて少なく白アリが生息しない土地で育っているので

    ヒノキ・ヒバ等と比べて害虫に対する抵抗力が低い上、

    腐朽耐性が極めて小さいのが特徴です。

     

     

    一方、レッドウッドはオウシュウアカマツ、ロシアアカマツとも呼ばれ、

    ヨーロッパでは針葉樹として代表的なものです。

    ヨーロッパからシベリアまで広く分布しています。

    材質は「アカマツ」とほとんど同じで、木目は通直、肌目は粗、

    少しヤ二がある木材です。耐朽性は普通ですが、耐水性は優れています。

     

     

    似たような名前ですが、『長持ちするか』という大切な部分が

    大きく違うということを皆さんにご理解いただきたいと思います。

    特に高温多湿な日本で使用する場合、耐水性・耐久性について

    無視することはできません。

     


    さて、話を実験に戻します。

     

    (レッドウッドの間違いです 2014撮影) (2015撮影)

    まずはレッドウッド。集成材です。

    ご覧のとおり、表面や木片と木片の接着部分が、

    カビや汚れと思われるもので黒くなっています。

    でも、朽ちてボロボロにはなっていませんでした。

    昨年の実験スタートからまだ1年しか経っていないので、

    あまり劇的な変化はみられませんでした。

     

     

    話があちこち飛びますが…

    『カビ』と『腐朽菌』(腐れ)の違いをご存知ですか?

    話が飛び過ぎるので、コレについては次のブログで

    詳しくご説明することにします。

    春に伐採した木材・秋に伐採した木材の腐朽具合も、

    こちらで合わせてご報告します。

    『伐り旬を守る』ことが大事だというのが改めてハッキリしましたよ^^

     

    (2014撮影) (2015撮影)

     

    では、ムク材の変化はどうでしょう。

    こちらも、表面がうっすら汚れている以外は、

    さほど変化がないように見えます。

     

     

    本当はホワイトウッドが他の木材に比べて朽ちやすい様子も

    見ていただきたかったのですが、私が昨年うっかりしたせいで、

    ホワイトウッドの経年変化を見るサンプルがありません。

    本当にすみません。。。

     

     

    近年、構造材としてホワイトウッドを使用することが

    普及してきています。

    ホワイトウッドという材料は、先ほどもお話ししたとおり、

    この木材だけでは強度はあまりありません。

    強度を出して構造材として使えるように集成材にして

    使われているわけですが、集成材にして強度が増したといっても、

    ホワイトウッドは土台に使用するにはあまりにも柔らかすぎます。

    また、土台は白アリや湿気の影響を大きく受ける部分なので、

    一般的にはヒバ等湿気や腐蝕に強くねじれが少ない木材を使用します。

    かつては接着材の性能についても、経年変化とともに剥離するという

    問題もあったようですが、こちらは接着剤の改良も進んでいますし、

    昔のように私も『絶対にダメ!』と言い切れなくなっているのも事実。

    大切なのは『使い方』『適材適所』という考え方です。

     

     

    集成材は工場で生産するため強度・品質が安定しているので、

    強度性能がはっきりしている点、ムク材では作りにくい大きな

    断面のものや長尺物が作れる点などが利点です。

    実際、当社でもムク材では難しいような長いものが必要な場所、

    例えばリビングを通常より広くしたい場合や車庫の中に

    出来るだけ柱をなくしたい場合などにレッドウッドの集成材を

    使用する場合もあります。当社では集成材を使う場合は

    ホワイトウッドではなくレッドウッドを使用しています。

    理由はもちろん、先ほどお話しした強度です。

    ただ、それでもやはり湿気に弱いという弱点には十分に注意して、

    浴室のまわりや、地形的なことでいえば山やたんぼに近い土地では

    使用を控えるなど『適材適所』を重視しています。

    山やたんぼ、それに川に近い場所だと、それだけ湿気が多い

    可能性がありますからね。

    集成材でも、材料の特徴について考えることはとても重要です。

     

     

    では、続きは次のブログで!

     

  

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