エーシングループ
代表取締役
永森 芳信
おかげさまで
平成元年にエーシンを創立して、おかげさまで
25周年を迎えることができました。
私と家内のたった2人でスタートした会社も、
今では70人余の社員を抱えるまでになりました。
これも、永森建設を選んでくださったお客様や、
これまでに関わってくれた社員すべて、
その他たくさんの関係者の皆様のおかげと、
心から感謝しています。
商売をする上で、私は2つのことを大切にしてきました。
1つは「察する力」、そしてもうひとつは「誠実さ」です。
ひとりよがりでは商売は成り立ちませんから、お客様が
本当に求めているものをいち早く察知して、さらに今後世の中が
どう動いていくのかという時流を考えていかなければいけません。
そして、それよりもっと大切なのが、何事においても誠実に対応することです。
会社を始めてまだ間もない頃に永平寺町松岡で仕事を手がけましたが、
今でもその地区のお客様とは良いお付き合いをさせていただいています。
お客様とお会いしてお声をかけていただく度に、
心を込めて仕事をしてきてよかったなぁと思います。
先程「時流」のお話をしましたが、私もこの25年の間には
いろいろなことがありました。
会社を大きくする上で何度も壁に突き当たりましたが、
その度に会社の弱点を洗い出し、強化すべき分野で新しい部署を
設立するなどして、会社の向かう方向性を変えながら
乗り越えてきました。時流を読むということは、
立ち止まらずに進化を続けていくということです。
同じところでただじっとしていては、いつか時代遅れのものとして
取り残されてしまいます。
近年時流を読んで会社の体制の見直しをした例として、
エーシンで始めた「e-style」があります。
子育て世代のご家族にも背伸びをせずに夢を叶えていただきたい。
この考えから、永森建設で培ってきた住宅建設のやり方をベースに、
これまで行ってきた提案をカタログ等でよりわかりやすく「見える化」し
打ち合わせ等にかかっていた期間の短縮を図るなどして、
予算と時間を有効に使っていただけるようにご提案するものです。
また、省エネをはじめとする環境面に対応し、これまでの永森建設の
ブランドイメージとは異なる形で、お客様にアプローチする面も
あります。ただ、その中でも、構造材には原則として無垢材を使用する
などのこだわりは持ち続けています。
住宅用の木材は、元来地元で育てた原木を秋に伐採し、
葉枯らし乾燥させて梅雨前に山からおろします。
その木材を製材した後に、1年程度天然乾燥させてから用いてきました。
長い時間がかかりますが素晴らしい材となりますし、ひとつひとつの
手順が実に理に適っています。しかし、昨今はその点をお客様に
説明してもなかなか理解が得られなくなってきています。そこで、
今後は弊社工場内での木材腐朽に関する実験や県施設での
強度計測を通じて、数字を交えながらよりわかりやすくお客様に
説明していく方針でいます。2020年の省エネ基準義務化への対応や、
企業の1サイクルと言われる30周年の後を見据え、組織力の
さらなる強化も図っていく予定です。
振り返ればいろいろなことがあったなぁ、いろいろなことをしてきたなぁ
という思いで感慨深くなりますが、会社がここまで大きくなったのは、
決して社長ひとりの力ではありません。
25周年にあたり、「おかげさま」の気持ちと視野を広くもつ大切さを
改めて噛み締めたいと思います。
皆様、本当にありがとうございます^^