永森芳信の本物志向

永森芳信

エーシングループ
代表取締役
永森 芳信

  • ムクの木は集成材には負けません!

    先日、当社の営業マンからこんな話を聞きました。

    
    

    『集成材を使っている住宅メーカーでは、

    ”ホワイトウッド集成材の柱は、工場で合板(奇数枚の板を繊維が交差するよう積み重ね貼り合わせたもの)と同じように、

    木表面、木裏面を接着剤で貼り合わせ生産してるからこそ、ムク材より強い強度を作り出すことができます。

    だから集成材の3寸5分柱でも、ムクの4寸の柱に比べて強度は1.5倍。

    一見ムク材より細く見えますが、

    強度があるから国がJASマークの認定をしてお墨付きを出しているんです。”

    という売り方をしているそうですよ。』

    
    

    『”永森建設が売りにしているムクの柱は、どうして太いかわかりますか?

    天然のものだから、1本1本の強度が違って安定していない。

    だから太くせざるを得ないんですよ。”とも言っているそうです。』

    
    
    
    

    他社様のことを悪くいうわけにはいきませんが、

    なんともお粗末なセールストークだなぁ

    というのが私の感想です。

    
    

    では、なぜ私がこのような説明をお粗末だと思うのか、

    これからご説明しましょう。

    
    
    
    

    まず、”ホワイトウッド”とは、主に北欧産の欧州唐檜などといった

    白い木の総称です。

    北欧やロシアのような湿気が少なく白アリが生息しない土地で育った木なので、

    虫害や腐朽菌に対する抵抗力が極端に低く、

    高温多湿で白アリの生息する日本では、

    建物の構造材として使うには非常に問題があるのです。

    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

    また、折に触れてお話ししていますが、

    木を切るには適した時期”切り旬”があって、

    木の成長が緩やかになる9月から12月までの間に

    伐採しないといけません。

    そうでないと木の中に吸い上げた養分が多く残り

    腐れやカビの原因になるのですが、北欧やロシアといえば冬は極寒です。

    山仕事は短い夏の間に大半を終えるでしょう。

    そうなれば、まだ木が元気に成長している途中で

    伐採することになり、腐れやカビの原因を作ってしまうのです。

    
    

    集成材は接着剤を使用しているので、経年劣化も起こります。

    また衝撃にも弱く亀裂が入ったり、一度雨に濡れれば

    乾くときに大きく反ってしまうこともあります。

    白木でできているので、カビが生えるリスクもかなり高いと言えます。

    

    
    

    私たちは『適材を適所に』という考えで木を用います。

    湿気や白アリに強いから土台に向いている木、しっかりした強度があって

    柱に向いている木、木目が美しく内装に向いている木、など、

    ひとことで木材と言っても実に様々です。

    同じ材種であっても若木であれば木材として製材したあとでも

    あばれる(変形する)ことも多くあります。

    これらいくつもの理由から、

    そもそもホワイトウッドというものは住宅の構造材には

    向かないのですが、

    昨今ではこれらの説明も明確な数字や写真などを伴わないと、

    なかなかご理解いただけないご時世になってきました。

    
    
    
    

    そこで、先日私のブログでご紹介したとおり、

    先月から当社の工場の一角でホワイトウッド集成材とムク材とを

    比較しての腐り具合を見る実験をしています。

    途中経過はまた追々ご報告します。 →木材腐朽テスト 実験スタート!

    
    

    そしてこれはまだ構想段階なのですが・・・

    近日中に福井県内で実験施設をお持ちの機関にお願いをして、

    当社の木材のヤング率を計測してもらおうと考えています。

    ヤング率について簡単にご説明できるものがないかと探していたところ、

    HPにこんな説明を載せている建築会社さんがあったので、

    ちょっと参考にさせていただきます。(ブログの一番下をご覧ください。)

    
    

    最初にお話ししたホワイトウッド集成材を使っているメーカーさんは、

    常にヤング率70~80の一定した品質の木材を提供できることを売りにしているそうです。

    でも、私に言わせれば、きちんと管理して含水率を20~25%にしたムク材はもっと強い。

    それを、ちゃんとした実験結果として数字とともに皆さんにお見せしたいと考えています。

    
    

    昔は、親や年配の方が教えてくれることというのはそのまま素直に受け入れ、

    受け継いでいく風土が日本にあったと思います。

    それが、今ではなかなかそうもいきません。

    私も若い頃そうでしたが、教えられることの理屈がわからないと飲み込めないんですね。

    
    

    時代が変わったなら、それもやむを得ません!

    皆さんにわかりやすい形で説明ができるよう、

    数字や写真もどんどん取り入れてご理解いただけるようにしていきたいと

    思います。

    
    

    そして、当社の営業やその他の部署の社員全員にも、

    しっかり理解してどんどん知識と自信をつけてもらいたい、

    と、社長はいつも思っています。^ ^

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    Q.ヤング率とは
    A.ヤング率とは、中学校の理科で習ったバネ定数のようなもので、

      木材の“たわみにくさ”を表した数値のことです。
       このヤング率の数値が高いほど強度があり、変形しにくい材料

       であるといえます。


    

    

    

    例えば杉のヤング率が70トン/cm2(≒7GPa:ギガパスカル)の場合の70トンとは断面積1cm2の木材を“仮想的に2倍の長さに引きのばすのに必要な荷重のこと”であり、この荷重がヤング率になります。

    もしくは、断面積1cm2、長さ10cmの木材を引っぱって、1mm(つまり、元の長さの1/100=1%)だけのばしたときの荷重を100倍したものがヤング率です。
    


    

    
    
    
    
    
    

    

    

  

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