永森芳信の本物志向

永森芳信

エーシングループ
代表取締役
永森 芳信

  • 原木について少しお勉強

    公益社団法人日本建築士連合会が発刊している「建築士」から感じたこと。

     

    建築士に向けた内容になっているのですが、木材に関わるものとして全ての人に言えることなので、分かりやすくまとめてご紹介したいと思います。

    今回は原木のことを少し学んでみましょう。

     

    「原木にみられる特徴」

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    曲がり:言葉のとおり、曲がっている木のことである。曲がり材は、製材時に目切れや製材後の変形が発生するため、直材の製材が理想的である。

     

    アテ:生育環境条件により傾いた重心の立木に起こる現象。製材時に変形する可能性が高い。

     

    ねじれ:生育環境により、樹幹が旋回して育っている立木の特徴。製材時・乾燥時に再びねじれる傾向がある。

     

    入り皮:幹の樹皮が成長とともに内部に巻き込む現象。節の周囲にも見られる。

     

    目廻り:年輪に沿って剥離する割れ。

     

    虫害・獣害:昆虫や野生生物の食痕による傷。

     

    腐り:虫害や獣害、枝打ちによる傷などから、腐食菌が樹木に浸食して樹幹が腐ること。

     

    雪害:積雪過重による曲がりや折れなどの変形。多雪地域に見られる根曲がりなども特徴となる。

     

    凍裂:寒い時期に木が凍って割れること。

     

    風倒木:強風によって木が倒れ、倒木したり木の繊維が切れたりすること。

     

    モメ:風倒木などで見られる、樹木の繊維の切れた跡を言う。程度によっては、圧縮や引張りの力をかけるともろく破断する場合もある。

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    上記に、立木段階・原木段階で見られる特徴について、用語を整理した。いずれも製材の品質に直結する特徴であり、製材を理解するためにも押さえておきたいものばかりである。

    これらの特徴に関して注意しておきたいことは、製材や木製品に求められる性能や意匠によっては、必ずしも「欠点」として取り扱わなくてもよいという点である。どのような原因でその特徴が発現しているのか、その特徴が製品の性能にどのような影響を及ぼすのかを理解すれば、製品の用途や使用場所によっては、問題にならない場合も多い。

    たとえば、構造上の性能を満たした製材に虫害の跡が見つかったような場合がそれにあたる。虫が残ることのないよう熱処理したうえで、見え隠れの構造材や間柱などに使用することもできるのです。

    森林で育った立木は育成環境や手入れの違いによって多様な特徴を持っている。

    有効な木材利用をめざすためには、そもそも多様な特徴を持った建築材料であるという認識に立ち、適材適所に配置する見分け方が出来ること・そのような姿勢が大切である。

    その地域の特徴を把握して、無理なく入手できる木材を無駄なく使うことが、地域材の担い手として木材に関わる者に求められている。
     
     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     


     

      

     

    「森林資源の価値を高める木材利用」

    造作時に、玉切りのポイントをどのように判断するかは、搬出した原木がどのような価値を持って流通するかを決定付ける重要な作業である。

    まず、一本の立木の構成を理解してみたい。図2のように、株に近い材から先端部まで、それぞれ特徴のある部位に分けられる。建築用材を立木のどの部分で取得するか、またその残りの部分をどのように流通させるかを判断して、1本の伐採木の隅々まで価値を生み出す素材生産が求められる。

    林業界では、原木の品質区分はA材、B材、C材、D材と呼ばれている。建築製材として流通可能な直材をA材とし、曲がりの程度や欠点の有無などを評価して、ランク分けが行われる。間伐や枝打ちなどの手入れが行き届いた森林からは良質のA材の算出比率が高くなる。

    (木材コーディネート講座「育林と木材の品質・原木の特性と価値」より)

     

    以上のように、木材にもランクがあり、かつ特徴により取得できる建築用材が異なります。

    製品用途に求められる品質に見合う多段階の用途に複合利用することで、立木価値の最大化が必要となります。

     

  

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