住まいの勉強会

風水・家相の話
担当講師
YKKAP株式会社 事業本部 窓・住宅建材事業部 白瀬 哲夫氏
  • はじめに

    古来から伝わる風水や家相。
    科学的な根拠に基づくものもあればそうでないものもありますが、
    家づくりの参考になる先人の知恵が多く含まれたものです。
    実際の住宅が200年・300年と長持ちし、住んでいる人が健康で、
    自然に順応しつつ快適に暮らしてきたという実績が
    1000年近く使って立証されてきました。


  • 風水は風や水を読み、住む土地を定める学問。したがって、都市計画法に相当。

    風水は古代中国の思想で、日本では平城京や平安京に用いられました。建設地は風(寒気・台風)や水(洪水)の
    被害に遭わないために北に
    高い山、東西に丘陵・川、南に平野と、選ばれた土地であったとされています。
    また、当時の都から北東の
    方角には蝦夷の勢力がありました。
    鬼門と重なっていたこともあったと推測されますが、
    北東(鬼門)からは寒気がふき、南西(裏鬼門)からは台風がくるため、
    忌み嫌われる方角とされていました。
    しかし、この方角というのは京都に当てはめたもので、風水・鬼門・裏鬼門がすべてにあてはまるものではありません。
    風の流れる方向を考えてみると、
    地域によって、また季節によって違うことがわかります。

    風は気温の低い方から温かい方へ、海・川・山などから町へ吹いていきます。
    つまりは、家のまわりに何が存在しているかで風の流れがかわってくるため、
    その土地その土地での判断が大切になってくるのです。


  • 家相は建築基準法に相当

    家相には太陽が大きく関連しています。
    一般的に一年を通じて日が
    入ってくる東南が一番良い
    方角だと言われています。
    しかし、太陽の光成分には
    良い影響を与えてくれる
    ものもあれば、健康や生活を
    害するものがあります。

    家相がふまえられた江戸時代
    の民家では、台所は真東に
    配置されていました。
    これは紫外線の殺菌の作用が取り入れられています。
    また、南に配置された土間は、強い直射日光を一度土間で反射させ、
    やわらかい光を室内に取り込みます。
    そしてお年寄りの部屋は北側に配置していました。
    紫外線に免疫力を減退させていくUVBという成分があるため、
    理にかなった配置です。
    部屋の用途をふまえ、また太陽光の特性をふまえて
    配置された間取りになっていたことがわかります。


  • 風水・家相におけるこれからの住まいづくり

    例えば、台所の例を取ると、鬼門の北東に配置した場合、
    冬場は季節風が北東から吹きますので、水・火を使う台所は、
    結露が生じてカビが発生し衛生的に良くない環境となります。
    しかし、現在の住まいの断熱性がよくなっていることを考えると
    決して悪いわけではないといえます。
    また家相では南東に子供部屋を持ってくることが良いとされています。
    それは、太陽光に細胞の成長を促す作用があり、
    また食物では摂取できないビタミンD3を生成するなど良い面があるからです。
    しかし、それは昔ながらの軒の深い住宅にあてはまることです。
    現代は軒の短い住宅が多く、直射日光をそのまま浴びる環境では
    人体に害がおよんだり、がまんできず、気が短く落ち着きのない性格になる
    可能性をはらんでいます。

    このように、風水・家相は住まいづくりに密着したもので、
    紐解くと納得することが多いことがわかります。
    しかし、住宅性能の向上や環境の違いで全てあてはまるとはかぎりません。
    現代の住宅性能をふまえることと周りの環境を読み解くということが
    大切になってくるのです。


  

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